昭和イベントで80年代ロックを聞いて感極まり、次の日にライブハウスまで行った話

シンガー*Anco*さん

写真はシンガーAncoさんライブのフライヤー。忘れないうちに勢いで書き殴りです。こうなったら読み直しもしないぞ!w

葛飾区のご当地ヒーロー「仮面の守護者ゼロング」のファンな私ですが、MCをされているあんこお姉さん(といっても私よりずっと若いお嬢さん)のライブを見てきた話。

前の晩に行った、渋谷アシッドパンダカフェのイベント「聖子changの昭和ボンクララウンジ」で、ロックキッズだった青春時代を思い出したもので、つい……

「ゼロング」ショーのMC・あんこお姉さん

「仮面の守護者ゼロング」のショーは、まだ数えるほどしか見れていないニワカです。MCのお姉さんも何人かいらっしゃるそうで、来年は全部のお姉さんショーコンプリートしたいなと思っています。

私がこれまで見たのは、でこお姉さんと、

ゼロングと一緒に戦う男の子

あんこお姉さんのMC。オレンジのTシャツがあんこさん。

そのあんこお姉さんは、プロフィールを拝見するとシンガーとしても活動されている様子。

たまたまライブの告知がツイートされているのに気が付きました。ちょうど近くにいたのもあり、一度あんこさんのステージを見てみたいと出かけました。

久しぶりのライブハウス

おばさんはロックキッズだった

ライブハウスなんて久しぶり。じつは若い頃によく出入りしていました。今日の箱は池袋の「RUIDO K3」。ルイードって昔原宿にあったよな。同じ名前だ……とボケていた私。帰宅後ぐぐって、まさしくあのルイードで、今は渋谷や新宿など他店舗展開してることを知りました。

そのぐらいライブハウスの文化から遠ざかっていました。もう立派なオバサンだしなぁ(苦笑)ロフト鹿鳴館エッグマンとか、田舎のロック少女だった私には憧れの場所でした。

中学生ぐらいの時、学園祭に来たばちかぶり筋肉少女帯を見に行き、インディーズレーベルも扱う中古レコード屋に通いだした。有頂天LAUGHIN’ NOSE(ラフィン・ノーズ)THE WILLARD(ザ・ウィラード)がメジャーデビューして、宝島がまだサブカル雑誌で判型がA5だった時代。

日本のロックシーンのルーツを探るうちに、めんたいロックの辺りや、6〜70年代のフォークロックにたどり着いて、URCエレックレコードベルウッドレコードなんかのレーベルを買いあさって。そんな子供でした。

スタジオとライブハウスが溜まり場だった

地元のヤバい先輩達が公園借りきってロックフェスをやって、そんな背中を見てたんで当然後に続き、バンド三昧の高校時代。放課後は地元のライブハウスに入り浸り、精一杯かっこつけて遊んでいました。

楽器は下手クソ、ただ皆とは違う特別な女子高生だと粋がってただけ。でも楽しかったなぁ。女の子だけでパティ・スミスとかカバーしてた。

そのうち、演奏するよりイベント運営が面白くなって、ライブを企画したり、フライヤー作ったり、知識もないのにローディーまがいのことまでして、箱付きのスタッフだった頃は、モッシュの波を跳ね返すのがストレス発散もできて楽しかったw

そんな青春時代を送ったオバサンが、ずっと忘れていたことを思い出した時間でした。

アニソン・ボカロ特集のライブ

この日のライブはアニソンやボカロ曲との告知を見て、興味のある分野ではなかったのだけれど、どんなジャンルでもライブってだけで気分は上がる、今の若い人たちが遊んでるライブハウスを見てみたい!という興味もあって、出かけてきました。

出発前まであまりわかってなかった、恥ずかしいツイート集。

「アニソンボカロ」というジャンルがあるのかと思っていました。恥ずかしい。

アニソンボカロオンリーイベント めっちゃうた祭り vol.19 ~冬のアニメ・ボカロ祭り~

池袋の「RUIDO K3」に到着。地下、暗い照明、もぎりスタッフは大体アンニュイw、この感じとても懐かしいです。  

今日のイベント「めっちゃうた祭り vol.19 ~冬のアニメ・ボカロ祭り~」は、それぞれ15分ぐらいの持ち時間に、カラオケ音源で歌うというスタイルでした。バンド演奏じゃないライブだというのも新鮮でした。当然なんだけれど、アニソンやボカロ曲は、世に出た時点でデジタルデータなんだもんね。演奏なんてしないんだよね。

途中からだったので全ての出演者は見れなかったけれど、病み系?って言うんでしょうか、ドロドロした感じの歌をシャウトする男の子がいたり、意外な所で昭和アニソンを歌う人がいたり、照れくさそうに歌うかわいい女子二人組や、爽やかイケメンがファンの子達と楽しそうに盛り上がるのを、レッドブル飲みながら眺めていました。

お客さんはとても若い方ばかりで、中高生のように見える子もいました。大人もいたけれど、私はなんだか娘を見に来た親みたいなアウェー感がハンパなかったので(苦笑)、隅で静かにしていました。

あの頃の自分が重なる

そうそう、私もそうだった。
つい自分の経験にたぐり寄せて一言いいたがるのが大人のウザい所だけれど、何十年か前の私がそこにいました。

居場所を探すまで落ち着かない、ライブハウスに通い始めた頃のお客さんな私。あんなに練習したのに本番では全部飛んじゃってアワアワする演者としての私。進行を見守るスタッフさんの顔。やり直せない「LIVE」の緊張感。全部思い出した。すごく懐かしくて楽しかった。

じつは前の晩から……

前の晩には、渋谷のクラブ・アシッドパンダカフェのイベント「聖子changの昭和ボンクララウンジ」におじゃましていました。昭和をテーマに懐かしい歌謡曲やロック、アニソン特ソンがかかるイベントとのことで、行ってみたらとても楽しかった。

懐かしい曲が続く中、DJフクタケ(@DJ_fukutake)さんがかけてくれたアナーキースターリンルースターズで、すっかり忘れていた私的「思い出の昭和ロックシーン」が蘇った。笑いが止まらない!私のルーツこれだったじゃん!って、ゲラゲラ腹抱えて笑った。

あんなに夢中だったのにどこで置いてきちゃったんだろうと、振り返っても思い出せないのに、曲が流れた瞬間に「いまだ!」って体が動いた自分が可笑しくてwww

一応解説すると、この曲ですw

しばらく蘇らなかったけれど、ちゃんと忘れてなかったんだね。親に言えない出来事や、初めての◯◯を、沢山経験した青春時代。若者みんなに、平等にあったあのチャンス。掴んでスキル積んで大人になってからは、やらなきゃいけないことが多すぎて、振り返るヒマもなかった自分のルーツ。

アシパンから帰っても、なんだか気持ちがソワソワして眠れず、古い音源引っ張りだして「一人昭和ロックアフターパーティ」したもんね(苦笑)

そんな一夜が明けて見かけたAncoさんのライブ告知。すごく懐かしく感じて、久しぶりにライブハウスに行きたい!と思ったんだ。

そして、シンガーAncoさん登場

仮面の守護者ゼロング」ショーでのあんこお姉さんのMCは、明るくて元気で、一生懸命なのに客いじりも秀逸。子供も大人も楽しませる良いショーだなぁと思っていました。

今日はシンガーとしてのAncoさんを初めて見る。前情報はまったくない状態だったので、どんな感じかなーと思っていたら……これがめちゃくちゃかっこよかった!

前出のダンスもキレキレだったHiiNa(@smile_HiiNa)さんというシンガーさんに、「先輩なんです」と紹介されAncoさんが登場。二人で始まった1曲目は「革命デュアリズム」。アニメにうとい私でもこの曲は紅白で見たから知ってた。

古い友人だそうで息ぴったり。ハモリもバッチリ。何よりもテクニック云々より、お二人がこの歌を完全に自分の物にしているのがかっこいい。キュートなHiiNaさん(水樹奈々パートでいいんだよね)と、パンチのあるAncoさん(てことはTMの方でいいんだよね)、歌マネなんかじゃない、完璧なリスペクトカヴァーで、のっけから気持ちを掴まれました。

Ancoさんのソロステージ

コラボが終わり、HiiNaさんがはけてAncoさんのソロ。今回の「めっちゃうた祭り」は冬の曲をひとつ入れるというルールだそうで、何を聞かせてくれるのかとワクテカしたら、Ancoさんが選んだのは「レット・イット・ゴー」。これをサビ前部分からアカペラで歌い始めた!

おお!そうくるか!と。ぶっちゃけアナ雪もうお腹いっぱいだよ〜、Jでもタカコでもどっちでもいいよ〜だけれど、そこ切り取って伴奏なしか!いいねいいね!
ものすごくたっぷり、豊かな声量で歌うAncoさん。「歌が上手い人」なだけじゃない、聴かせる「歌を唄う人」だ!

そこから、数曲を披露して(たぶんラブライブってアニメの歌とか)、フロアは超盛り上がり、このライブ「めっちゃうた祭り」でのAncoさんのポジションがわかった気がした。別格だった。

披露した歌の原曲も知らない私が感想を言うのも失礼極まりないし(汗)、Ancoさんがどんなシンガーで、どんな活動をされているか、まったく情報がないんだけど、勝手な感想をまとめます。

Ancoさん、ココがかっこよかった

オラオラなMC

Ancoさんはたぶん誰が聞いても歌唱力は別格で、お客さんもリスペクトしてるんだろうと感じた。Ancoさんご自身もきっと、自負があると思う。

でも、そこに酔ってない。そこに頼ってない。見に来てくれた人達に楽しんで欲しい、歌が届いて欲しいというホスピタリティに溢れたステージだった。

オラオラなのに、投げっぱなしじゃない。盛り上がってね!サイリウムよろしくね!の煽り、ユーモアたっぷりの客いじりを、お客さんもすごく期待してる。そしてオラオラコールへのレスポンスに、飛び切りの笑顔と歌で返す。自信家にありがちな、出来上がっちゃった感が1mmもない。

唄うことに真面目

Ancoさんのバックボーンは知らない。どこを目指しているのかも伺ったことはない。今日の短いステージで感じただけの勝手な想像だけれど、自分のパフォーマンスでどんな「事」を起こせるかを、めちゃくちゃ考えて試して失敗して、ずっと力試しをし続けている人なのかと思う。

歌うことが喜び、歌っていられるだけで幸せ、あとはどう感じるかはお任せします…的な人によくある、自分に酔った感じがない。

人前に立ち、パフォーマンスをするということに挑んでいる。自分の声という武器で常に勝ちに行くために、観客を味方にするパワーを経験から身につけた人。

不安とか迷いとかを、押し殺すでもなく、隠して無理をすることもなく、でもきっとその日だけはちゃんと消化してからステージに上がる人。後からの揺り戻しがあったとしても、ライトが当たる瞬間だけは迷わないと決めた人。

そんな気迫のあるステージ、それがシンガーとしてのAncoさんに、私が感じたかっこよさでした。


以上、良く知りもしないで偉そうなこと言ってますが、BBAだと思って許してください。出演の皆さんはそれぞれ個性豊かで、キャラも立ってて、楽しませていただきました。また機会があればおじゃまします。Ancoさんはバンドでもボーカルをしているそうなので、今度は生演奏での歌声も聞いてみたいと思いました。

ゼロングショーMCのあんこお姉さん、そしてシンガーのAncoさん、これからもご活躍応援しています。

なんとゼロングのスタッフブルゾンを着ての登場でした!ファンサービスありがとう!

AncoさんのTwitter
Ancoさんのfacebook
Ancoさんのmixi
Ancoさんのブログ「*あんころ航海日誌ころころ*」

DJフクタケさん

このエントリーを公開後、DJフクタケ(@DJ_fukutake)さんからコメントいただきました。恐縮です!

フクタケさんが、1960~80年代のヤバい歌謡曲をセレクトしたMIX CD「ヤバ歌謡 SUPER NONSTOP MIX ~Mixed by DJフクタケ」があります。おすすめです。

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