Thunderbolt搭載のiMacをデュアルディスプレイにした
Macにもうひとつモニターを繋いだ「デュアルディスプレイ」(デュアルモニター、マルチディスプレイ、マルチモニター)環境にしたい方に向けた記事です。
詳しい方にはご存知のことばかりかと思いますが、初心者の私が調べてたどり着いたことを書いてみました。ご参考になれば。
追記(2014年7月):
調べ直して、勘違いしていたこと、新たにわかったことがあったので書きなおしました!
この記事の目次
この記事が役に立つかもしれないケース
「Thunderbolt」に「非Thunderbolt対応機器」を繋げたい場合
この図は、左が「Macの背面」にあるThunderboltコネクタ、右が「モニタの背面」にあるコネクタいろいろです。
私が所有していた以前のiMacには、モニターケーブルを刺す「MiniDisplayPort」という差し込み口があり、そこに外部モニターを繋いでいました。
しかし2011年以降に発売されたモデルからは「Mini Display Port」がなくなり「Thunderbolt(サンダーボルト)」という規格に変わりました。
そのため、新調したiMacに今まで外部モニタを繋いでいたケーブルが使えなくなるのかな?と悩んだ顛末記になります。
よって、
- そもそも「Thunderbolt」とは?
- Macには2台目のモニタを繋げられるの?
- モニタには「Thunderbolt」コネクタがないんだけど、繋げられるの?
- その場合、どんなケーブルやコネクタを使えばいいの?
という疑問をお持ちの方には、ヒントになるかもしれません。
結論は、今までどおり挿さる
「Thunderbolt(サンダーボルト)」にも、これまでの「Mini Display Port」ケーブルが刺さるので、繋げたいモニタの「HDMI」や「DVI-D」ポートからのケーブルを、「Mini Display Port」に変換するアダプターをかますことで繋がります。
以下は、補足です。
「Thunderbolt」対応モニタなら、ケーブルを刺すだけ
当然ですが、Apple純正の「Thunderbolt」対応モニタや、他メーカーでも「Thunderbolt」に対応したモニタが出ているので、それを繋げたい方ならThunderboltケーブルを刺すだけです。
「Mini Display」対「Thunderbolt」も、接続可能
ですが、名前も仕様も変わりましたが、じつは「Thunderbolt」ポートには、旧タイプの「Mini DisplayPort」用のケーブルが刺さります。ご覧のように形状は同じです。
「Thunderbolt」はDisplayPortの上位互換なので、「Mini DisplayPort」用のケーブルやアダプターは使えるんですね。(その逆はできません)
なので、例えばモニタ以外でも旧タイプのMacと新タイプのMacを繋げたいような、「片方がMini DisplayPort」で「もう片方がThunderbolt」という場合は、「Mini DisplayPort」用のケーブルを継続して使えます。
追記(2014年7月):
今回調べなおして、上記のとおり「Thunderbolt」には「Mini DisplayPort」ケーブルがそのまま使えることがわかりました。
この記事を書いた当時は、規格が変わったことに慌てて、ケーブルを買い直したのですが、そのまま新iMacの「Thunderbolt」に挿せばよかっただけなんですね。(恥)ということで、新たに調べた内容で全面的に記事を書きなおしました。
そもそも「Thunderbolt」とは何か
以下は、良くご存じの方は読み飛ばしてください ^^;
新しいMacに採用された「Thunderbolt」という規格は「1本のケーブルで何でも接続できるテクノロジー」とのことです。これまでのようにモニタはモニタケーブル、外付けのハードディスクはFireWire、などということなく、「Thunderbolt」だけで繋がると。
なんの規格が使えるのか、Appleサポートに聞いてみました。
- Thunderbolt(対応の、モニタや周辺機器)
- FireWire(対応の、外付けハードディスク等の周辺機器)
- Ethernet(インターネットの光ケーブル)
これらが、Thunderboltで全て繋げられるそうです。USB接続は今のところ純正では互換がないそうですが、サードパーティ製の変換アダプタが発売されています。
追記(2014年7月):
さらに、MacProに採用された新しい規格「Thunderbolt 2」は、WindowsPCとのネットワークも組めるようになったそうです。
Thunderboltのメリット
メリットは、圧倒的なデータ転送スピード。さらにデイジーチェーンという、機器同士を一列に繋ぐやり方ができるので、ケーブルの取り回しがスマートになるといったことのようです。
Thunderboltは電源も取れるので、USBもその機器にポートがあるなら1列にぶら下げることができるとのこと。(独立して電源を取らないと使えない機器はダメですね)
FireWireやEthernetも(サードパーティの変換アダプタならUSBも)、変換アダプターやケーブルを使えばThunderboltに接続できるので、今までの資産がムダにはならないで済むことがわかりました。(変換し繋げた場合は、元の規格の接続スピードになるので、Thunderboltのパフォーマンスは得られないとのことでした)
Thunderbolt対応機種
「Thunderbolt」に対応しているMacは、以下の機種だそうです。(2014年7月調べ)
- MacBook Pro Retina ディスプレイモデル (Mid 2012 以降)
- MacBook Pro (Early 2011 以降)
- MacBook Air (Mid 2011 以降)
- Mac mini (Mid 2011 以降)
- iMac (Mid 2011 以降)
- Mac Pro (Late 2013)
「Thunderbolt」について、さらに詳しく知りたい方には、Appleサイトをどうぞ。
Thunderbolt ports and displays:よくお問い合わせいただく質問 (FAQ)
Apple Thunderbolt ケーブルとアダプタ
いざ、iMacをデュアルディスプレイにする
以下が、私の場合の顛末記です。
まず、これまでもiMacにもう一台のモニタを繋いだ「デュアルディスプレイ」環境でした。
使っていたのはお下がりで貰った古いDELLのモニター(2001FP)。いただいた時すでに、モニタのD-Subポートに15ピンのケーブルがささっていたので、旧iMacのMini DisplayPort(モニタポート)には、変換アダプタをかまして繋いでいました。
iMacを新調し、「Mini DisplayPort」から「Thunderbol」に変わった今、どんな接続をすればいいのか調べてみました。
古いDELLのモニタの、どこに挿せばいいのか
DELLのモニタ(2001FP)を見直してみると、他にもいっぱい何かを挿すクチがある。AVにうとい私は悩み、ぐぐってマニュアルページに辿り着きました。
底面図 : Dell™ 2001FP 平面カラーモニターユーザーズガイド
そもそも、これまで挿していた「D-Sub」というポートはアナログ出力のクチだったことを今さら知ります。デジタル接続は、アナログ接続よりも画質が良くなると。せっかくのiMacからのデジタルデータを、モニタではアナログ出力してしまっていたんですね。ならばこれからはデジタル出力の「DVI-D」の方に繋いでみたいなと。
ということは、「DVI-D」のケーブルをThunderboltで繋げられるように「Mini DisplayPort」に変換するアダプタか、片方が「DVI-D」で、もう片方が「Mini DisplayPort」というケーブルを買えばいいのね。
追記(2014年7月):
ですが先述したように、そもそも「Thunderbolt」には「Mini DisplayPort」ケーブルも使えるので、繋げるだけなら私は買い直す必要がありませんでした(汗)
しかし見なおしたことで、アナログの「D-Sub」ポートから、デジタルの「DVI-D」ポートに変えられたのは良かったと思います ^^;
DVI-D → Mini DisplayPortで無事繋がりました
ということで私の場合は、Amazonに「DVI-D → Mini DisplayPort」のケーブルを届けてもらって、無事接続完了しました!買ったのはこちらのケーブルです。
Appleの純正品にも、「DVI-D」ケーブルをThunderboltに挿すための、変換アダプタがあります。(「DIV-I」ではないようなのでご注意を)
Mini DisplayPort – DVIアダプタ
記事を書き直しました(2014年7月)
この記事が、NAVERまとめの「iMacをデュアルディスプレイ化する方法まとめ」に追加されていました。技術解説とはとても言えないような稚拙な記事を、まとめに入れていただいたのは恐縮しきりです。
コメント欄で「わかりにくい」とのご指摘をいただき、せっかく見に来てくださった方には申し訳なかったな、と全面的に書きなおしてみました。ご指摘、ありがとうございました!
お役に立てる内容になっているかはわかりませんが、同じような境遇の方にヒントになれば幸いです。
しかも今回、書き直すために調べ直したところ、今までのアダプターでも接続でき、ケーブルを買い換える必要がなかったたことがわかったという…(涙)1年前の自分、慌てすぎだろう…(恥)
「やってみたら私にもできたぁ(´∀`)」と、お花畑感いっぱいな過去記事も、反省のために保存しておきます。
ミニプロジェクターを買ったので繋ごうかぁと思って見たら、iMacとAirに何やらサンダーマークw
この記事にたどり着きました。
4年前の記事に助けられました。
ありがとうございました。
こださん、古い記事でしたがお役に立ってよかったです!^^
つながった、つながった。簡単でした!
お客に見せるときはミラーリングを使おう!
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「源ノ角ゴシック」は使える!いままで数字と英文の違いが目立つので困ってました。
「ゼンフォトマジック」は、5日の撮影のあとに使おう!
「太秦ライムライト」、ここ札幌の公開まだ未定なのです…。
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●わんたんさん
わざわざ報告に来てくださって…嬉しいです!無事繋がってよかったですね!
よく調べればなんてことなくて、Macならケーブル1本繋ぐだけ、ドライバの設定なんかも不要で簡単なんですよね。当時は初めて見たThunderboltに慌てて、大騒ぎしてしまいました。恥ずかしいです///
他の記事も読んでいただけて光栄です。また今後も、何かありましたらご指導ください。ありがとうございました!!
文章がまわりくどくてわかりにくい。
「技術」に関することは飾り気なく簡素に書かなくちゃと自戒しました。
●わんたんさん
コメントをありがとうございました!
ご指摘ごもっともです…技術に関する記事という意識がなく「いろいろ調べたらなんとかなったよ〜!」と思い出話の軽い気持ちで書いた記事でした。
最近アクセスが増えたので不思議に思っていたら、この記事がNAVERまとめの「iMacをデュアルディスプレイ化する方法まとめ」
に追加されていたんですね。技術ブログとは呼べない稚拙な記事がまとめに入っているのは恐縮しきりです。
なのでこの記事、がんばってリライトしてみたいと思います。完成したらまたぜひ、わんたんさんに読んでいただきたいです!
じつはこの記事を書いてから、備忘録的にネットやデジタル関連の記事を書くようになりました。
最近は、余計な情報を入れず、もしどなたかの役に立てば…と考えながら書くようにしています。なので、わんたんさんのコメントを見た時、何も考えずに書いてた頃の記事で、恥ずかしいなぁと思いました ^^;
私が日々、ネットで公開してくれてる誰かの情報に助けられているように、誰か一人でも私のブログがヒントになるなら、ご恩返しになるのかな、なんて思っています。
上手く書けるかわかりませんが、ちょっと時間作って「飾り気なく簡素に」書き直してみます!
そんなわけで、全面的に書きなおしてみました!
調べなおしてわかったこともあり、よかったです。わんたんさんにご指摘いただいたおかげです。ありがとうございました!
ていねいなご返事ありがとうございました
すごくわかりやすい…
実は私も「まとめ」から来たのです
読んでなかなか納得できなかったのでコメントしてしまいました
かえって恥じ入っています
さ、夕食済んだらヤマダ電機にケーブル買いにいってきます
おかげで明日からデュアルディスプレイだ!
わ、わんたんさん〜!
また読んでいただけたこと、光栄です。恥じ入るなんて、とんでもです。「こんな過疎ブログながら、読んでくださる方がいる」という意識が、今まではありませんでした。
改めて調べ直すと、当時の判断が間違っていたこと、そもそもThunderboltって何ができるんだろう、など、新たにわかったことが沢山ありました。
わんたんさんのご指摘がなければ、振り返れなかったことです。言いにくいことをズバリ言ってくださることって、普通に生活していたらあまりないんで、ありがたかったです。
「書き直す」なんて、ちょっとキモい絡み方してるんじゃないかと気になりつついたので、またお返事をいただけてホッとしています。
わんたんさんをリスペクトして、今夜はワンタン麺食べます!w
素晴らしきデュアルディスプレイライフを!