ピンクな宴会:コンパニオンの託児所

ピンクな宴会:コンパニオンの託児所

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事務所に戻る

働くママ

それなりに疲れた。立てひざで座敷を動き回り、擦れたひざ小僧が痛い。それぞれが次の会場に散り、ひとり事務所に戻ると、そこは託児所と化していた。2才、4才、5才の子供達がママの帰りを待っている。

「お腹すいたでしょ、今日の現場は何も食べさせてくれなかったんだってね。なんでも好きなの出前取って。すぐ戻るから、ちょっとだけこの子達見ててくれる?」と、ママや男性スタッフは、帰る足のない子の送迎に出かけてしまった。

即席の託児所

ドアが開く度に「ママだ!」とかけより、「ママじゃなかった……」と泣きそうな顔をする子供達をどうしていいかわからない。

男の子が
「おばちゃん、ママはまだ?」
と言う。子供は正直だ。だが大人は嘘つきだ。
「ママ、もうすぐ帰ってくるよ。おばちゃんと一緒に待ってようね。何して遊ぶ?お名前は?」
イツト君に、キラちゃん、ミラちゃん。どんな漢字かわかりようもない今どきの名前。

汚い金髪のボーイが帰ってきた。
「アタシ子供嫌いなんだよね。なんとかしてよ。」
とグチると、
「全然そんな風に見えないっすよ!やっぱ女優っすよね~」
とぬかす。役に立たないくそガキだ。

ソファで跳ねまわるのが危なっかしくて、2才のキラをヒザに乗せると、イツトとミラも乗ってきて、タクシーごっこをしろともみくちゃにされた。
「お客さん、どこまで行きますかぁ?」
「とうきょうまでおねがいしまーす!」
「東京は遠いなぁ~、もっと近いとこにしましょうよ~」
「じゃあ、でずにーらんど!」
3人の子供にまたがれ、ヒザがガクガクになった。

ママ達の帰宅

にわか保母さんが終了

1時間ほどつき合わされた頃、最初の現場で一緒だった、客のヒザに乗り全裸で胸をもまれていた女の子が帰ってきた。「ママー!」とイツトとキラが走りよる。
残されたミラとお絵書きをしていると、びっしりとタトゥーが入った鼻ピアスの子が帰ってきてミラを抱き上げ、にわか保母さんは終了した。

みんな、タフだ。

子供も、大人も、みんなタフだ。馬鹿さわぎを楽しんだ客も、明日になればそれぞれの顔に戻るのだろう。こんな世界もあるんだと、粘液のついてない千円札をながめながら、ジャンケンが弱いこと以外に断る理由を探そうと思った一夜だった。

—-

と、いう話を聞いたよ!(笑)

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