「Zenfotomatic」レビュー・全自動の写真切り抜きサービス「ゼンフォトマティック」がすごい

激安!全自動!写真一発切り抜きサービス「Zenfotomatic ゼンフォトマティック」がすごい

「写真切り抜き」といっても、一般の方には縁がないかもしれませんが、写真の必要な部分だけを残し、周りをきれいに切り抜いてくれるWebサービス「Zenfotomatic ゼンフォトマティック」を使ってみました。通販サイトの商品写真や、オークション出品時の写真を、簡単に仕上げることができます。無料ではないんですが、従来のサービスと比べ格安です。

「zenfotomatic ゼンフォトマティック」

Zenfotomatic
「zenfotomatic ゼンフォトマティック」のサービスサイトはこちら

http://www.zenfotomatic.jp/

これを若い子に話したら「そんなのスマホアプリでいくらでもできますよね」と言われました。なるほど、確かに。
これまでも同様のアプリやWebサービスはありましたが、除去する範囲を自分でなぞって指定したりするやり方が多かったと思います。「Zenfotomatic」はかなりのレベルで自動化され、ワンクリックで切り抜かれるのが便利で簡単でした。

切り抜きサンプル

Zenfotomaticで切り抜いてみた

まずは、やってみた写真をご覧ください。無料お試しモードで作った画像なので、Zenfotomaticの透かし文字と罫線が入っています。

「写真の切り抜き」の経験がない方だと、これのどこがすごいのか、ピンと来ないでしょうか。ペイントソフトの消しゴムで、マウスをグリグリしながらいらない部分を消せば似たような物は作れますが、エッジがギザギザしたり、細かい所までマウスで消していくのは大変な作業ですよね。

全自動で画像の切り抜き加工ができるサービス

Zenfotomatic操作画面

この「Zenfotomatic」は、以下の加工がワンクリックでできます。いろいろ出来るのですが、この記事を「画像加工の経験がない、一般の方が読んでくださった」と想定し、わかりやすそうな物を並べてみます。(クリックすると後半の解説に飛びます)

これを自力でやろうとすると、画像加工ソフトでそれぞれの手数がかかります。また、画質調整などはその知識のない方だと難しいかもしれません。

代表的な画像加工ソフトはAdobe社の「Photoshop」、「Photoshop Elements」、「Lightroom」ですが、業務用としての導入でもないと、高価なソフトですしね。

Zenfotomaticは、Webブラウザ内で使うオンラインアプリです。メールアドレスを登録すると、すぐ使い始められます。アップロードボタンでパソコン内の写真を選び、加工のボタンを押すだけ。細かな設定は、プレビューを見ながら気の済むまで調整をし直せます。お試しだけなら登録は無料、できた写真をダウンロードする所から有料です。

以下、それぞれの機能を解説してみます。詳しい操作方法は省略しますが、とてもわかりやすいインターフェースで簡単に操作ができました。

設定画面のそばに「?」マークでヘルプが出るので、使い方を読みながら、さくさく操作できます。

複雑な形でも自動検知してきれいに切り抜ける

複雑な形でも自動検知してきれいに切り抜ける

背景部分の色味や濃度を感知して切り抜いているようです。初期設定のままでも、かなり良い感じですが、「マスク機能」の項目で、どのぐらいの範囲を除去するかなど、細かく設定もできます。

以下の設定も全て画面右側のメニューで度合いを決めていきます。

画像の中央に必要な物を配置し、指定のサイズに切り取れ、余白もピクセルや%で指定し、自動に揃えてくれる

画像の中央に必要な物を配置し、指定のサイズに切り取れ、余白もピクセルや%で指定し、自動に揃えてくれる

横と縦のサイズをピクセル単位で指定すれば、デジカメで撮りっぱなし、サイズがバラバラ、といった写真も、全て一発で同じサイズにトリミングできます。切り取る被写体を自動で画角の中央に配置してくれます。

回転もできるので、カメラを縦にして撮ったりした場合の、90度寝ちゃってる写真の回転もここでできます。

トリミングの際に、切り取る被写体の上下左右に空きが欲しければ、これもピクセルや%で指定できます。

背景色も選べる

背景色も選べる

背景は白以外に、任意の色や、透明も選べます。

明るさ、コントラストなど色調補正もできる

彩度、照度、コントラストの明暗、鮮明度といった設定ができます。

フレームやスタンプ、枠線の除去など様々なオプション

フレームやスタンプ、枠線の除去など様々なオプション

メロンが無駄にゴージャスになった!(笑)お店のロゴ画像や、飾りのフレーム画像などをアップして写真に合成ができます。用意するのは、ロゴの周りやフレームの中身が透明のPNG形式画像。よくオークション写真などで、他の人に借りパクされないように?アカウント名などをかぶせてあるのがありますよね。あれがここで作れると。

また、すでに枠線やフレームなどを付けて加工してある写真から、上下左右を%指定して削除する機能もあります。過去の資産を再利用できる感じでしょうか。

大量枚数の写真も、自動で一括処理できる

大量枚数の写真も、自動で処理できる

100枚を一度に処理したければ、まず全てをアップロードして、サムネイル画像にチェックを入れてから「加工ボタン」を押せば、一発で全てに適応されます。

同じライティングで撮った写真なら、まず1枚をいい感じに設定して(設定はその都度プレビューでき、何度でもやり直せます)、これだ!という設定が決まったら、残りの写真を全て選んで一発加工、という流れでしょうか。

様々な画像フォーマットで保存できる

完成した写真を、JPEGとPNGで保存できます。JPGは圧縮率も選べます。透明背景で切り抜いた場合は、透明の状態を保って保存できるPNGを選びます。

一枚がたったの10〜25円(税別)

Zenfotomatic料金体系

完成した写真をダウンロードする場合は料金が発生します。「Zenポイント」というポイントを購入する形です。100枚分が2,500円(税別)からのボリュームパックで、1枚あたり25円(税別)になります。

もっと大量のポイントを買うとお得になり、一番ボリュームの多い5,000枚分だと50,000円で、1枚あたり10円になります。もっと大量に使う場合の「月間締め払い」というプランもありました。

詳しくはZenポイントの購入ページをご参照ください。

今までの画像切り抜き業者さんは、廃業レベル?

これまでも、切り抜き加工を請け負うサービスはありました。「画像 切り抜き サービス」などのキーワードで検索すると、たくさん出てきます。印刷物やWebのデザイン素材として、切り抜いて写真を使うケースは多く、外注サービスは古くから存在しています。

全て人力、人の手で切り抜き加工をしてくれます。相場は1枚50〜100円といったところでしょうか。中国やベトナムなどの人材を使い、価格を抑えた会社もあります。依頼後数日でデータが送られてきます。

それが「Zenfotomatic」なら、自分のPCで全て終わるので、スピードも従来の比ではありません。安い、早い、きれい、の良いことづくめ。はたして、従来の業者さんが淘汰されてしまうのでしょうか?

Zenfotomaticじゃダメな点

「1枚25円、自分のパソコンで瞬時に加工が終了」というこの「Zenfotomatic」は、業界を揺るがす大変なお化けサービスと感じますが、Zenfotomaticでも上手くいかない部分がありました。

複雑な背景の写真は自動では切り取れない

背景が複雑な写真は、自動では切り抜けません。背景の色と、写っている物の境目があいまいな物も、数値を調整しても限界があり、精度を高く切り抜けませんでした。

zenfotomaticで色飛びした例

このサンプル、白背景で一見良い感じに切り取れていますが、背景を赤で指定してみると、エビセンの中身まで「不要な部分」と認識され、赤い色が浸食しています。

背景が白だとうまく馴染んで「明るくなった」感じに見えてますが、厳密に言うと浸食した部分が透けて切り取られているため、背景の白と混じって本来の色が飛んで(無くなって)います。周りだけを切り取っていることにはなってないんですね。(「画像が明るくなって、いい感じじゃん」と思われるかもしれませんし、結果それでよければオーライですが)

画像の中の色味を「不要な部分」として抽出しているようなので、被写体によってはこのように、中まで侵蝕してしまいました。

ということで、背景と同じ濃度の部分が多い写真は、完全な識別は限界がありました。撮影キットや、白い壁の前で撮った、「スタジオで物撮り」したような均一な背景の写真や、背景と被写体の境目がはっきりしている写真が前提のサービスだと思います。

手動マスクは可能

Zenfotomaticブログ「マスクツールについて」

とはいえ、完全に「被写体の周りに何も写ってない写真」しかダメではなく、「マスクツール」という機能があります。画面には余計な物が映り込んでいても、被写体の周りに余白があるなら、不要な部分を手動でグリグリと塗りつぶしてマスクすれば、ちゃんと切り取ってくれます。

エビセンの例のように、中身に食い込んでしまった場合も、そこをマウスで塗りつぶすようにマスクをかけると、切り抜き対象から除外することができます。

詳しくはブログに「マスクツールについて」というチュートリアルがあるのでご参照ください。上の写真はそこからお借りしました。

しかし、花束の写真からバラ一輪を切り出す、といったような「複雑な背景」は、手動でマスクをする手間もかかるし、詳細にマスクするのは限界があるので、このサービスでは無理だと思いました。

センタリングの限界

被写体を自動で中央に寄せてくれる。また「余白設定機能」で、ピクセルや%単位で任意の余白を作れる。これも、写真よっては望んだどおりにできません。

▼例えばこのアイスラテ写真。まず自動で処理した状態なのですが、ちょっと左に寄っているように見えませんか?(わかりやすいように四隅の斜線は後加工で消しました)

Zenfotomaticによるセンタリング

▼左端をカップの持ち手、右端をスプーンと認識しているため、数値的には正確に真ん中なのですが、人の目で見た感覚のセンタリングならば、もう少し右寄りに配置した方が中央揃えに見えますよね。

Zenfotomaticによるセンタリング

▼見た感じで中央になるよう、手動で直してみました。※画像にマウスを当てると、修正前に切り替わります。

Zenfotomaticによるセンタリング

数値は左右別に設定できるので、「右は20pixel、左は40pixel」などと被写体に合わせて入れなおしたりはできますが、100枚まとめてバッチ処理のメリットは失われますね。または全て一括処理をしてから、気になる物だけやり直す、なんてフローでしょうか。

使い分けが肝心かと思います

ということで、全自動で仕上がる精度より、もっとクオリティの高い仕上がりが欲しかったり、微調整が必要な場合は、従来どおりの「人力サービス」を使ったほうが完成度は高いと思いました。

実は私、近い業界にいます。「安い、誰でも簡単にできる、素人でもここまでの作品が」……といったテクノロジーやサービスが出るたびに、うわー、商売あがったりじゃん……と思います。

しかし、「今やってる仕事はこれからなくなるよ?」という未来は、いつの時代もどの業種にもあったわけで、「今まで何してきたの?で、これからどうするの?」を問われているんだと考えるようにしています。

修行時代に、誰よりも早くきれいに写真を切り抜く練習にやっきになりました。その努力で培った今のスキルが、こんなサービスごときで無いものにされたくないぞ!と。

でも、お客様のご予算やスケジュール、内製化したいなどの目的に応えるなら、このサービス「Zenfotomatic ゼンフォトマティック」をおすすめして、結果、トータルで「相談してよかった、解決したよ!」という所に、お金をいただけるようになりたいな、と思います。


最後は私見が強くなり失礼しましたw 業界を代表したようなコメント、何様だよとwww「ここ、勘違いしてるぞ」があれば、どうぞ教えてください。

画像加工の知識や技術がない方でも、ワンタッチで簡単に良い結果が出せる便利なWebサービス「Zenfotomatic ゼンフォトマティック」、ご興味あれば試してみてはいかがでしょうか。

それにしても、プログラムを組んで、アプリケーションが作れるってすごいことですね。開発元のグラムス株式会社(http://www.glamscorp.jp/)さんを尊敬します。「Zenfotomatic」、おすすめです。

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